2018年06月11日

ユカタン半島(下)

 カンクンに戻ったあと,バスで西方面へ5時間ほどのメリダに行く。この都市からさらにバスで2時間ほどの,メキシコ湾に面した小さな港町セレストゥンへ。中心部は海岸近くにあり,砂浜にはカモメやペリカンなどの大群がいる。野鳥愛好家にとって海岸での観察でも満足できるだろうが,セレストゥンの最大の見どころはフラミンゴの群生地だ。
 セレストゥンを3回訪れたうち,そのうち2回は6月で,餌が少ないらしくあまりフラミンゴは見られなかった。しかし2月に来たときには,数十羽のフラミンゴの群れに遭遇した。
 町から数キロ内陸側に,幅200メートルほどの入り江がある。川のように見えるが,淡水と海水が混じった入り江で長さは約10キロ。2月前後になると入り江の浅瀬に,餌を求めてベニイロフラミンゴの群れが飛来してくる。
 私はフラミンゴを観察するためにボートを数人でチャーターした。そのボートで10分ほど進むと、フラミンゴ群れが見えてきた。船頭はエンジンを止め,ゆっくりと近付いていく。全30羽はいただろうか。青い水面に集まったベニイロフラミンゴの群れは,写真映えする色合い豊かな光景だった。
 全身が赤く美しいベニイロフラミンゴ。50メートルほどの距離から眺めて、餌を食べている様子を10分ほど観察。するとフラミンゴはある瞬間に羽ばたき、飛び去っていった。

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2018年05月11日

ユカタン半島(中)

 私はカンクンからシアン・カアン自然保護区へ向かった。計7人参加のツアーで,ミニバスに乗ってカンクンから南方面へ3時間ほど幹線道路を走る。そしてトゥルムの町から未舗装に外れ,自然保護区に入った。
 このシアン・カアン自然保護区は密林地帯や沼地のある陸の部分と,サンゴ礁の広がる海洋部分が保護区になっており,1987年にユネスコの世界自然遺産に登録されている。
 ツアーでは沼へ行き,カヌーを漕いで野鳥を探す。淡水と海水が混じり合っていて,マングローブが生い茂るこの沼では,ペリカンやグンカンドリが遠方に確認できた。
 カヌーを降りたあと,密林を反対側に歩いてビーチに抜ける。そこは青々とした海原が広がるカリブ海。この海岸近くにはなさそうだが,沖合にはサンゴ礁が広がっているように見える。上空をアジサシが飛び交い,大きなペリカンも時おり優雅に舞っている。
 ツアーの参加者は日帰りでカンクンに戻ったが,私だけトゥルムの町に宿泊。そして翌日の夜明け前,1人で密林の中を歩くことにした。動物展望台がある場所で,野鳥を観察する。写真はうまく撮れなかったが,密林を飛び交うコンゴウインコやアメリカムシクイなどが見られた。

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2018年05月07日

ユカタン半島(上)

 自然豊かなメキシコ南東部のユカタン半島。ビーチリゾートで有名なカンクンをはじめ,古代マヤの遺跡が残っていることで観光客に人気が高い地域である。
 飛行機でカンクンの空港に着陸する直前,眼下には密林地帯が広がる。それはまるで緑の絨毯のようだ。ユカタン半島は起伏がほとんどない平坦な地帯に,熱帯性の樹木が覆い茂っている。
 この密林地帯の様相は,ブラジルやコロンビアを旅した際に,アマゾン地方の上空からの景色を私に思い出させる。しかしユカタン半島がアマゾンと異なるのは,周りをサンゴ礁の海に囲まれていることだ。
 緑の絨毯のような密林と,澄み切った青い海とのコントラストは,上空から見たユカタン半島ならではの美しい光景だ。
 私はユカタン半島を上空から見ると,何だか気持ちが躍動してくるようだ。緑深い密林と青々とした海原に,そこで観察できる多様な動植物が連想される。ユカタン半島への渡航を重ねるごとに自然体験が深まり,私にとっての冒険心がますますみなぎってくる。

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