2016年12月31日

フィッツ・ロイ山(中)

 フィッツ・ロイ山は先住民の言葉で村名であるチャルテンと呼ばれ、「煙を吐く山」を意味する。山頂は雲に覆われていることが多く、荒天で登山者を悩ませる。当初はフィッツ・ロイ山を目指していたが、天気が悪かったため、トーレ氷河に向かう別の登山道を歩くことにした。
 早朝に宿を出発して登山を開始する。初めは8人いたが、先に進んでいく人、遅れていく人と足並みが揃わない。途中で合流したり、また離れたりと。登山コースはまず急斜面を登った後、平坦な道を進んでいく。
 山中はナンキョクブナの森林が広がり、現地では秋にあたる4月だったので紅葉していた。時おり強風が吹き付け、寒さを身にしみながらも歩いていった。
 村を出発してから約4時間、私は目的地のトーレ氷河に到着した。先に着いて待っていた人たち、30分ほどして追いついた人と、結果的にはここで8人が揃った。
 山麓に横たわるトーレ氷河は、名所ペリト・モレノ氷河のような巨大なものではない。しかしここまで登ってきてたどり着いた達成感で、トーレ氷河がより雄大に見えた。
 その翌日はフィッツ・ロイ山に登る予定だった。ところが激しい雨が降って、登山どころか外出もままならない悪天候となった。宿の中にあった晴天のフィッツ・ロイ山の写真を見て、いつかそのような光景を撮影したいと思った。約半年後にそれが実現することとなる。

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2016年12月30日

フィッツ・ロイ山(上)

 南米アルゼンチンのパタゴニアを象徴する、パンパと呼ばれる荒涼とした草原地帯をバスで走っていく。目指す所はチリとの国境近くにあるエル・チャルテン。登山の拠点となる小さな村だ。
 バスはしばらくすると遠方にアンデスの山並みが見えてきた。空港のあるエル・カラファテから走ること約3時間。フィッツ・ロイ山が見えてくると、エル・チャルテンの村はもう近い。
 昼過ぎに村に到着し、その日の午後は周辺を散策することにした。訪れたこの時は4月で、木々が美しく紅葉していた。村近くを流れる川には野鳥が羽ばたいていたので、ここでしばらく観察。ハト、マキバドリ、ツグミなどが見られ、パタゴニアを代表する猛禽類ミナミカラカラが間近で写真撮影できた。
 宿泊したのは山小屋のようなユースホステル。国内旅行者や隣国ブラジルの人、欧米からの登山客が集まっている。私はこの宿の食堂で知り合った旅行者たちと意気投合し、翌日に登山することになった。

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2016年12月29日

【新刊本】キューバ音楽を歩く旅

『キューバ音楽を歩く旅』
彩流社 2016年11月発売
本体価格2000円 A5版 全216ページ
図書コード ISBN978-4-7791-2266-8

キューバに計9回渡航し、サルサやルンバを踊るほど音楽に
陶酔した著者がキューバ音楽をジャンル別に解説している
約20年をかけて周遊した全国の主要な観光地も紹介しており
編集者として数多くの旅行ガイド誌を手がけてきた著者が
旅行案内書としても使える数々の情報と写真も掲載している
米国との国交再開で変貌しつつある政治や社会情勢も分析

彩流社の紹介ページ
http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-2266-8.html

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