バルセロナを後にしてログローニョという北部の都市へ列車で向かう。ただ鉄道は途中から単線になり、列車も1日5便程度と少ない。朝7時半発の列車に乗ろうとしたら、途中のサラゴサまでしか席がないという。サラゴサは鉄道駅とバスターミナルが隣接しているので、バスに乗り換えていくこともできるだろうと考えて列車に乗った。とはいえ、サラゴサからのバスがすぐ乗れるかわからない。便所に閉じこもって、そのままログローニョまで乗ってしまおうかと、子どものような安易な発想が頭を巡る。

車掌が回ってきたので、事情を話した。最初は満席だと断られたのだが、しばらくすると一番前の角の席が空いているとのこと。追加料金を払ってサラゴサで席を移動し、何とかログローニョまで行くことができた。

列車は定刻通りにログローニョ駅に到着。そして券売所へ行って翌日夕方のマドリード行き列車の切符を買おうとしたら、すでに満席だと言われた。車椅子障害者向けの席が1つ空いているが、これは健常者に販売できないとのこと。ふと思った。来た時にサラゴサから座った席は、横に広い空間があった。つまり車掌が機転を利かせて、空いていた障害者向けの席に座らせてくれたのではないかと。
posted by sakaguchitoru at 22:24|
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