2017年01月08日

トーレス・デル・パイネ国立公園(上)

 南北に約4500キロの細長い国土が続くチリ。海岸線から国境地帯のアンデス山脈までは東西の幅が200〜300キロ。場所によっては海からのアンデスの山々が見える所もある。隣国アルゼンチンのパタゴニアは荒涼たる草原地帯がどこまでも広がっているが、チリ側のパタゴニア地方は起伏に富んでいる。南部域の海岸線は入り組んでいて、無数の小島や岩礁が浮かぶ。陸地に上がって平坦な草原を東側に車で数時間走ると、アンデスの山岳地帯に差し掛かる。
 トーレス・デル・パイネは、チリのパタゴニアを代表する観光地だ。港町のプエルト・ナタレスからミニバスによる日帰りツアーでも行けて、標高3050mのパイネ・グランデ山をはじめとした峰々を眺められる。この地域は降水量が多く、大小の湖沼が点在。周囲は緑が多く夏には高山植物の花々が咲き乱れ、野鳥の群れが飛び交う。
 スペイン語で塔を意味するトーレス。塔のように尖って切り立つ花崗岩が象徴的で、麓には氷河も横たわる。青々とした湖沼や川に、緑豊かな森林や草地。こうした多様な自然の姿は、訪れる観光客を魅了する。

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posted by sakaguchitoru at 14:20| Comment(0) | チリ
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