2017年01月09日

トーレス・デル・パイネ国立公園(中)

 初めてこの地に来た際に私は、まずはミニバスでの日帰りツアーに参加した。早朝を出発して公園入口付近に着いた時、サルミエント湖の畔にラクダ科の野生動物グアナコが30頭ほど群れていた。草を食べているグアナコはかわいらしく、我々を出迎えてくれたようだった。
 国立公園内に入り、まずは展望台のようになっている地点からノルデンフェルド湖を見下ろし、雪を冠した峰々を眺めた。晴れた空のもとに山々や奇岩が連なっており、鉱物分を多く含む青や緑色の湖が点在している。その後ミニバスは、昼過ぎにグレイ湖へ到着した。ここでは遠方にグレイ氷河が見え、水辺には流れてきた氷塊も浮いていた。このツアーで回ったのは初冬の4月で強風が吹き荒れ、日中の気温は10度前後で肌寒かった。
 その年の12月に再び訪れると、気温は20度ほどで穏やかに過ごせた。私はプエルト・ナタレスからレンタカーで国立公園を巡ってみる。動物を見つけては車を停めて写真撮影に没頭。グアナコをはじめ、パタゴニアスカンク、チコハイイロギツネといった哺乳動物を観察した。野鳥では小川を泳ぐマゼランガンの親子が間近で見られ、カオグロトキ、オオバン、そして多種類のカモがいた。さらに湖畔でアンデスフラミンゴの群れに遭遇。夏期にのみ北部から渡ってくるフラミンゴを観察できたのは、運が良かったと思う。

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posted by sakaguchitoru at 11:27| Comment(0) | チリ
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