2017年02月09日

マリアッチ少年との出会い(4)

 初めてバルッシュと会ってから5年後にグアナファトを再訪した際も、彼に会うことができた。19歳になったバルッシュは、夜の路地を練り歩く「エストゥディアンティナ」の楽団でバイオリンを弾いていた。
 週末の夜になると、旧市街にはエストゥディアンティナ楽団が登場する。路地を練り歩きながら観光客に聴かせ、演奏するのはスペインから伝わったトゥナの音楽が元になっている。中世スペイン風の衣装を着た演奏者たちが、ギターやビウエラなどの弦楽器を弾きながら、甘い愛の歌セレナータを歌うものだ。
 夜9時くらいに、中心部のフアレス劇場前にエストゥディアンティナの楽団が集まった。15人ほどの演奏者や歌手がおり、ブルマのようなズボンにストッキング、黒い上着という姿は中世の学生服が元になっていて、旧宗主国スペインのトゥナとあまり変わらない。ちなみにこの街のエストゥディアンティナ楽団は、メキシコやスペインのセレナータ音楽を幅広く演奏している。
 バルッシュは「いろいろ経験をしたいんだよ。演奏できる音楽の幅を広げて、自分の道を見つけたい。それでも一番やりたいのは、クラシック音楽なんだ」と彼は熱く語った。

マリアッチ4.JPG
posted by sakaguchitoru at 00:00| Comment(0) | メキシコ
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