2021年06月05日

子どもたちに受け継がれるプント

地方都市で市街を歩いていたところ、地元住民向けの無料ライブが音楽会館で行われていた。ソンが中心の演奏だったが、プントも奏でられる。楽団の1つに、中高学生の楽団があった。10代半ばくらいの女の子がラウー(リュート)を弾いていて、やや未熟ながらも人前で聴かせるには充分な演奏ぶりだった。

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写真左のラウーを弾く女の子はなかなかの腕前

別の日、歴史自然博物館から音楽が聴こえてきた。従業員に尋ねると、別の入口から中庭へ案内された。そこで子どもたちが、プント・リブレの練習をしていたのだ。

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未就学児の男の子がプントを詠み歌う

ラウー奏者がメロディーを弾いて、子どもたちを相手にプントを歌わせている。歌詞や譜面などはなく、この子たちはデシマ(十行詩)を暗記して詠み歌っているのだ。5歳くらいから10歳ほどの子供が約5人歌い、その友達や保護者も含めて20人くらいが輪になっていた。この土地柄と音楽からして、集まっている親子たちは白人ばかり。プントは年配の人が親しむ農民音楽だと思っていたが、こうして小さい頃から触れる機会があるので伝承されているのだと体感した。

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サパテオを踊る子どもたち

別の都市で、たまたま文化会館で子どもたちの舞踊上演をやっていた。そこで見た演目の一つがサパテオ。隊形を組んで振り付けをし、プント・フィーホの音楽に合わせて踊っていた。
posted by sakaguchitoru at 17:34| Comment(0) | キューバ
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