2回目にマルセラが出演した時は、会場がとても盛り上がる。彼女の舞踊団が上演する前に、マルセラの出身地と同じメタ県からのグループが出演。こちらは楽器演奏や歌が主体で、1組のペアがホローポの踊りを披露したのだが、体のキレが今一つ。その後にマルセラのグループが出演し、別の地方の舞踊が上演された後、ホローポが再び踊られた。
マルセラによる上演は録音の曲だったので、音楽の臨場感には欠けた。しかし踊りの内容は、テンポの速い曲に合わせての小刻みで巧みなステップ、芯のぶれない高速回転のターン、相手男性の飛び上がるような大胆なステップと、その前に出演したダンサーに格の違いを見せつけた。踊っている間は笑顔を絶やさず、さすがビチャダ県の女王、その貫禄も改めて感じさせてくれた。
公演が終わった後、マルセラの舞踊団の人たちに誘われ、深夜に別の会場で行われたライブを見に行く。そのステージには総勢十数人の楽団が登場し、ランチェラ、クンビアなどが演奏。そして曲に合わせて観衆は踊り出し、私もマルセラに「一緒に踊ろうよ」と誘われ、彼女と組んで何曲か踊る。この夜はレティシア滞在の最終日で、楽しく充実した時間を過ごすことができた。