チャグレス国立公園はキヌバネドリ科、ハチドリ科の野鳥が多いことで知られる。ボートで川を進んでいくとキヌバネドリが飛び交っており、水辺の木で休んでいる鳥も間近で観察できた。
そしてハチドリは花の多い所に集まってくる。体長10センチほどの小さい体を空中で羽ばたきながら停めて、花の蜜を吸うことができる。
チャグレス国立公園では、先住民エンベラ族の集落を訪問できる。国立公園は動植物の乱獲防止のため自然が保護されているが、昔から暮らしているエンベラ族は今でも原始的な自給自足の生活をしているので、観光収入も含めここでの居住が許されている。気温35度と蒸し暑いことから、裸に近い格好をしている。
私がほかのツアー客7人とともに、チャグレス川沿いの集落を訪問すると、エンベラ族は魚とバナナを揚げた昼食でもてなしてくれた。自然と同化した暮らしを営むエンベラ族との貴重な交流の時間であった。