2017年01月24日

チャグレス国立公園(中)

 シエラ・ジョローナのロッジが建つ場所は、チャグレス国立公園に近い山中にある。この周囲は熱帯雨林特有の植生で、多数の動物が生息している。
 ロッジに着いた日は、名前のごとく雨が降っていて、レインコートを着て近くのトレイルを歩いた。うっそうとした木々が生い茂り、さらに樹木には多数の着生植物が見られた。大きな樹木に寄生するのはコケや雑草が多いが、美しい花を咲かせるランもある。そしてロープのように垂れ下がった太いツルや、螺旋状に生えた木も着生している。
 その翌日は運良く晴れたので、動物観察をすることにした。まだ気温が高くない早朝は、野鳥が活発に動き出す。森の中から無数の野鳥、サル、虫の鳴き声が聞こえてくる。
 まず見つけたのが現地でトゥカンと呼ばれるオオハシ科の野鳥で、ムナフチュウハシという鳥だった。ガイドとともにさらに密林の中を歩いて、サルの吠える声をたよりに進むと、樹上にマントホエザルが8匹ほどいた。このサルは我々の方を見て警戒の視線を送りつつも逃げようとせず、木の上でくつろいでいた。
 この日の午後は、洞察力の鋭いガイドのおかげで、5メートルほどの樹上にいたナマケモノを見ることができた。私は初めそれが綿毛のような植物だと思ったが、数分待つとゆっくり動き出した。そして木を登り出して1つ上の枝にぶら下がったときに顔をこちらに向けたので、私はここぞとばかりに望遠付きカメラを向けて、何度もシャッターを切った。

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posted by sakaguchitoru at 22:46| Comment(0) | パナマ

2017年01月23日

チャグレス国立公園(上)

 パナマと聞いて、運河を思い浮かべる人は多いだろう。南北アメリカ大陸でパナマは陸地が最も細く、その最狭部は約65キロ。太平洋側からカリブ海側へ抜ける約80キロのパナマ運河が地峡を横切っている。
 パナマ運河の出入口でカリブ海側に面した港町コロンから、車で30分ほど。私は熱帯雨林の中にあるロッジに宿泊した。経営者のパナマ人女性は高級ホテルで働いていた経験を生かしつつ、熱帯パナマの自然が体験できるようにこのロッジを建てたと言う。その名もシエラ・ジョローナ(Sierra Llorona)というロッジ。スペイン語では「泣き虫の山」を意味する。
 パナマ運河は開閉式の水門が両岸に3つずつあり、船舶が通過するごとに大量の水が放出される。年間4000ミリ超の雨量の多い地だからこそ、パナマ運河は船が航行できる。
 そんな泣き虫のように雨量の多いパナマ地峡で、熱帯雨林を巡ってみた。洞察力の鋭いガイドとともに周囲の国立公園を回り、多様な動植物を観察することにした。

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posted by sakaguchitoru at 14:07| Comment(0) | パナマ