パナマの空港でチェックインしようとした際、「コスタリカ入国には出国の航空券提示が必要」と言われた。私は「バスでニカラグアへ出国する予定だ」と答えると、その乗車券を提示しなければならないとのこと。さらに、それを航空会社が見逃すとコスタリカ政府から罰金を課せられるそうで、チェックインを断られた。
私は機転を利かせて有料で使えるラウンジへ行き、自分のパソコンをネット接続する。コスタリカのサン・ホセから、ニカラグアのマナグアへの国際バスの乗車券をネットで発券。プリントアウトして再び航空会社のカウンターへ行き、何とかチェックインすることができた。飛行機は定刻通りに飛び立つ。

外務省が毎日更新している「新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)」には、入国の1週間ほど前から上記のことが書かれていた。
しかし、在コスタリカ日本国大使館ホームページには、そのような記述がどこにも見当たらない。別室送りされることを覚悟しつつ、半信半疑で到着後に飛行機を降りた。そして入国審査所へ。滞在日数を尋ねられた際に、パナマの空港ラウンジでプリントアウトした国際バスの乗車券を提示すると、旅券に入国スタンプが押された。コロナウイルスに関することは、何も聞かれなかったのだった。
追記:その後、私が滞在中の3月18日にコスタリカは、外国人の入国を禁止する措置をとった。現地在住の日本人からは「紙一重の入国でしたね」と言われた。